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【REPORT】STUDY MEETING 004 @22/7/7

川辺で語らい、交じり合う。川のこと、まちのこと、これからのこと。|HIROSHIMA RIVER LAB Vol.2



7月7日は七夕。日本全国で短冊に願いことが書かれる中、広島市内の基町環境護岸(RiverDo!フィールド)で「水辺で乾杯!RiverDo!基町川辺コンソーシアム1周年」が開催される中、HLLの1stプロジェクト「HIROSHIMA RIVER LAB」の勉強会の第2回を開催しました。


そこには、勉強会とは到底思えない、屋外で、川辺の雁木(がんぎ)に車座になり、夕景を背景に語り合う人たち。しかし、これこそ「広島の川辺空間をもっと楽しみたい」というHIROSHIMA RIVER LABが目指した、これまでにない学びの風景でした。








簡単に前回を振り返ると、「川辺の賑わいづくりの課題解決アイデアを考える」をテーマに、RiverDo!基町川辺コンソーシアム(以下、RiverDo!コンソ)の西川さん、堀江さんのお二人から、広島市の保健所のルールで臨時出店では、「同じ場所で、4日以上食品の調理・提供ができない!!(以下、「3日間ルール」)という問題提起がされ、公共空間を活用する上で大きな課題であることがシェアされました。


今回は、その課題に、パブリックスペース向けの屋台的なプロダクトを起点にして解決しようと動かれている、カミハチキテル-HEART OF HIROSHIMA-の今田さん、鈴木さんをお迎えし、現在進行中の屋台的なプロダクトについて、お話いただきました。







最初に、第1回勉強会にも参加された今田さんから、今年の秋に、カミハチキテルで八丁堀を使った社会実験を計画しており、その中で空き地の利用として屋台的なプロダクトを制作していることが説明されました。


第1回勉強会で話のあった「3日間ルール」に対して、「衛生管理基準をクリアした仮設の店舗で露店営業許可をとる」ことで解決する方法を目指し、「仮設の店舗」として「屋台的なプロダクト」を制作しているということでした。





では実際に、どのようなプロダクトを制作しようとしているのか。こちらは鈴木さんの方から、実物の10分の1サイズの模型を披露してもらいながら、詳しいプレゼンテーションがありました。


給水や排水設備、塵や虫などが入ってきづらくするための三方囲い、テーブルの高さなど、衛生条件はこうした模型を使って、広島市の保健所と細かくやりとりしながら確認を進めてきているそうです。


また、実際に運用する中で課題となりそうな「運ぶ」「保管する」に対しても、畳むことでコンパクトにし、大型バンの後ろに2台積める大きさにするなどの工夫もしっかりと考えられていました。




このプロダクトの完成度から、参加した方からは「この川辺に置いたらどうなるか?ワクワクする」「いつからお目見えするの?」「販売やリースとか、できるのでは?」といったコメントが出てきました。これは、早く実物が見たいというみんなの期待の表れ。10月くらいから、八丁堀で披露されることなど、今後の展開が楽しみです。


一方で、「これをどこに保管するのか」といった課題は残り、また、「どんな使い方をしたい?」「これを使ってお店を出したい人は近くにいない?」といった、使い手を発掘していくことも今後大事になっていくこともシェアされました。


この場で、これだけの人と可能性や課題感を共有できたことで、これからいろいろな方からへの協力を呼びかけやすくなり、「みんなで育てる広島の屋台文化」といった趣になってきました。





「まちのことを、まちの中で考える。」「川のことを、川辺で話し合う」


今回、そんなシンプルなことを、改めてやってみると、実に開放的で、気持ちよかったです。いい意見が出る・出ないとか、そういった話ではなく、こうした楽しい空気や空間を共有し、それぞれの想いを、いろんな人と交わせること自体が、次の新たな景色をつくる原動力になるように感じました。


ご参加いただいたみなさま、カミハチキテル-HEART OF HIROSHIMA-の今田さん、鈴木さん、お忙しいなか、ありがとうございました!





(HLL・岡本)



(写真:おだやすまさ



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